四年生の時期

 四年生の子どもが塾に通っている時、保護者はどのように対応すれば良いのでしょうか。多くの塾では、四年生に勉強の習慣をきちんと身に付けてもらうことを目的とします。ですからこの時期に塾と保護者と子どもとの関係を、丁寧に築き上げる必要があります。関係性は一朝一夕で構築できるものではありませんが、それでも出来る限りの努力は必要になります。そのためには、子どものことを塾に理解してもらうように働きかけることが大切ですが、それだけでなく、保護者が塾に対して興味を持つことが求められます。興味を持つというのは、単にHPに謳われている理念を確認するにとどまりません。具体的にカリキュラムや指導方針の中身を知ることが必要なのです。特にスモールステップという概念は、多くの塾で採用されており、それが具現化されたシステムを理解することが肝要です。
 塾との関係を築く上で、受験対策塾を大別した上で、それぞれのタイプに合わせた対応が求められます。第一に、講師がそれほど引っ張ろうとしない塾の場合です。この種の塾はテキストがきちんとしていることが多く、講師の質が多少悪くても、生徒の自習でカバーすることが出来ます。例えば、授業内容がよく理解できなかった時は、改めてテキストを読み返せば、難なく追いつくことが出来るのです。ですから能力があり、且つ自習を厭わない子どもであれば、ドロップアウトする可能性は低いと考えられます。もちろんデメリットもあり、テキストに頼り切ってしまうと、不人気の講師の授業をさぼろうとする子どもが出てしまいます。
 第二に、復習に力を入れている塾の場合です。校舎での授業はもちろんのこと、家庭でも充実した勉強ができる環境が整っています。例えば、インターネットによる配信授業も展開されており、最悪欠席してしまっても、それを補うことが出来ます。復習を重視しているということは、小テストも頻繁に実施されているということです。