現在の日本で行われている教育は、学校と塾の役割分担の上に成り立っていると考えられています。確かに従前からの道徳教育を含む学校教育の他に、家庭で行われていたしつけや国際化に向けた英語教育の充実、資源の乏しい日本で世界に唯一対峙できる二次産業を支える理数教育、インターネットの普及に伴うIT教育など、学校に求めるものが数限りなく上がってくるでしょう。これらすべてを行おうとすれば当然学校はパンクしてしまうでしょう。そうなれば否応なく本来学校で行うべきことが優先されてもやむを得ないかもしれません。それではできなくなったその他もろもろの教育を、国がお金を出して実施できるかと言えば、それも実質難しいと考えてもやむを得ないでしょう。であれば自ずと別に受け皿となる場を設けるしかないとした時、特に受験関係については塾という場にその矛先を向ける形となったのも当然かもしれません。