塾の授業形態が、従来から行われている集団で受けるものと、個別指導へ言われるようなものに大きく二分されており、更にその個別指導の勢力図が全体の占める割合で大きく広がっているという報告が伝えられています。要因としていろいろ考えられていますが、せんじ詰めれば世相の反映と言えるのではないでしょうか。具体的には、「個の尊重」「共働き世帯の常態化」「柔軟かつ割安感」が個別指導という形態とマッチした事が挙げられています。ただ、ここで唯一危惧することと言えば、「人と人との関りが薄れる」ことではないでしょうか。子供同士のつながりもあれば、子供と塾講師とのつながりもあります。コンピューターに子供の性格まではわかりません。子供と対峙しながらその子の特質を把握し、この子に最もあった指導はどのようにしていくかを考えるといった、従来の塾講師が行っていたことはさすがITではまかないきれません。