塾講師の経験は、その学生にとってインターンシップという面でも貴重なものと言えそうです。以前の日本では大学在学中の仕事と言えば、アルバイトでお金を稼ぐという方面ばかり強調され、雇い主の言われるままにただ仕事をこなすだけのように考えられていたではないでしょうか。それを考えると、塾の講師は、受講生たちに如何に理解してもらえるよう工夫するという良い訓練ができるばかりでなく、受講生から常にみられる存在として意識させられるばかりか、塾経営者という社会に出てから付き合う大人との関りも経験できる貴重な場でもあったのです。当然ここで得られた体験は、社会に出てからも十分活用できる内容を含んでいたと思われます。当の学生にも貴重な就職先となったでしょう。これは海外でも同様のことが言えるのです。このような人材が教育界に進んでくれれば、どれだけ日本の教育シーンを塗り替えてくれるか期待が膨らみます。更に学生時代の塾での講師経験は本人にとってのみならず、日本の将来にとっても大切な宝となること請け合いと言っていいのではないでしょうか。