学校と塾で役割分担
日本の教育制度とくに小中学校の義務教育は、全国どこでも無料で同じ教育が受けられる、という素晴らしいものですが、一方で画一的という、つまり下回ってもダメ上回ってもだめという平均を重んじるあまりそれをはみ出す子供ははじかれるという、避けて通れない課題を内在しています。教育の多様性が育まれる土壌を作りにくいという事です。学問に限らず、何事もいろいろな視点からの考察というものが求められる場面が多くあります。画一的な思考しかできなくなっている人間の集団からは、突飛な発想は生まれないと言ってもいいかもしれません。往々にして、そんな画一的な考え方からははみ出した思考が、新たな製品を生みだす起爆剤となったり、新たな理論が考え出されるきっかけとなったりすることは周知の事実といえるでしょう。